当院をご利用される方へ 診療科紹介

整形外科

整形外科の紹介

平成31年4月より、当院の整形外科医は常勤医1人、非常勤医は4人という体制です。
外来診療は午前11時30分まで受け付けています。火、木曜日は2診体制で、月、水、金曜日は1診体制で診療を行います。

火曜日午後からの藤田医科大学整形外科元教授中川医師によるリウマチ専門外来は、平成30年末で終了致しました。専門外来は終了しましたが、通常の外来診療の中で、関節リウマチ診療は引き続き継続して行っております。
手外科専門の市瀬医師による月曜の診療は本年度から終了しております。手外科においても通常の診療の中で継続して行っております。
再診は基本的には時間予約制をとっていますが、金曜日の診療のみ順番制で時間予約は行えません。
月曜日、火曜日、木曜日の午後に手術を、水曜日の午後に検査を行っております。
なにぶん常勤の整形外科医師が1人のため、整形外科的救急疾患には対処が困難と成ております。特に、夜間救急外来においては、近隣の病院に対応をお願いすることがやむを得ない状態が続いており、掛かりつけの患者様には申し訳なく思っております。

当院の整形外科は、整形外科分野一般に広く対応可能ですが、特に脊椎外科と関節外科を得意としております。
平成30年度の年間手術件数は206件でした。当院では、高齢者に多い、股関節(大腿骨近位部)の骨折や手首の骨折に対する手術が多く、これを何とか少なくしたいと思い、骨折予防の為に骨粗鬆症治療にも積極的に取り組んでおります。

手術においては、より傷が小さく、術後の痛みの少ない、早期回復社会復帰を目指した最小侵襲(MIS)手術を、人工関節、脊椎手術、大腿骨頚部骨折手術、手根管症候群の手術などに取り入れております。

これからも、より効果的で苦痛の少ない新しい医療を、安全にいち早く地域の患者様に提供できるように努力していきたいと思っております。

 

〔平成30年度  整形外科総手術件数  206件〕

・脊椎手術 17件(頚椎9件、胸椎1件、腰椎7件)
・人工関節(人工骨頭9件を除く)手術 15件(膝9件、股6件)
・大腿骨頚部、転子部観血的整復固定手術 23件
・橈骨遠位端骨折手術 7件
・手根管開放術 12件 (内視鏡下3件)
・腱鞘切開術 45件
・手指腱縫合・移行術 2件
・足趾形成術 1件
・アキレス腱縫合術 3件

関節リウマチ生物学製剤使用例 48例、JAK阻害剤使用例 4例

 

トピックス

・ 全く新しい作用機序の骨粗鬆症治療薬が、H.31.3月より海外に先駆けて本邦で発売されました。この薬は抗スクレロスチン抗体製剤(製品名イベニティ)と言って、骨を作る細胞(骨芽細胞)と骨を吸収する細胞(破骨細胞)の両方に作用することで骨形成促進作用と骨吸収抑制作用を併せ持ち、今までの薬以上に素早く骨密度を増加させ、背骨や大腿骨等の骨折発生を抑制することが出来る薬です。皮下注射剤で病院外来において1か月に1回、1年間継続して投与を行います。
骨折の危険性が高い骨粗鬆症患者さんでないと投与ができなかったり、新しい薬なので長期の安全性がまだ確立されていなかったり、心臓・脳血管疾患のある患者様には慎重に投与が求められています。当院では5月から実施可能となる予定です。


〔過去の記載〕

  •  H29.8月より関節リウマチに対し2剤目のヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤(オルミエント)が発売され当院で使用可能となりました。先行薬であるゼルヤンツと同様に内服薬(1日1回)で、生物学的製剤(注射剤)と同等の高い関節リウマチの炎症、関節破壊抑制効果があり、副作用や費用も同等です。
    まだ長期の安全性が確立されてはいませんので使用される患者様には全例調査が実施されますし、適応の制限もございます。(H30記)
  • 骨粗鬆症治療薬であるビスフォスホネート製剤の年1回点滴製剤(リクラスト)が日本でもH28.12月に発売され、当院ではH29.3月より実施を開始しております。ビスフォスホネート製剤は背骨や大腿骨頚部骨折等に高い骨折予防効果が示されているエビデンスの高い薬で、これまでの週1回内服製剤(ボナロン)や月1回内服製剤(ボノテオ)、月1回の注射製剤(ボンビバ)と同等の効果が示されています。年間を通した費用も同等か安く抑えられ、これまでの内服は朝空腹時に飲み、30分臥床や飲み食い禁止の制約があり、特に高齢者では飲みにくい薬であったと思われますが、1回の点滴投与により確実に1年間はその効果を得ることが出来ます。内服薬が規則正しく飲めない方や、内服薬の多い方は点滴に切り替えられると良いと考えます。ただし腎機能障害の強い方には投与できません。(H29記)
  • 施設内骨銀行の運用を実施しております。
    これは、人工股関節置換術や大腿骨人工骨頭置換術を行った際、廃棄処分となる切除した骨をその患者様とご家族様の善意により提供していただき、日本整形外科学会「整形外科移植に関するガイドライン」及び「冷凍ボーンバンクマニュアル」に従い適切に処理、冷凍保存します。この骨(他人の骨)を、人工関節再置換(入れ替え)手術や、その他骨欠損の大きな、自分の骨では賄いきれない骨移植が必要な手術の際に患者様の同意を得て使用し機能再建を行っております。(H28記)
  • H27.4月より関節リウマチに対しヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤(ゼルヤンツ)が当院で使用可能となりました。このお薬はざっくり申しますと、生物学的製剤と同等の高いリウマチの炎症、関節破壊抑制効果があり、副作用や費用も同等です。大きな違いは生物学的製剤が点滴や皮下注射剤であるのに対して、内服薬であることです。
    まだ長期の安全性が確立されてはいませんので使用される患者様には全例調査が実施されますし、適応の制限もございます。(H27記)
  • H26年2月、整形外科外来看護師2名がリウマチ認定看護師資格を取得しました。
    医師と協力し、生物学的製剤等の説明、指導、健康管理のお手伝いを行わせていただきます。(H26記)
  • 骨粗鬆治療薬で半年に1回皮下注射を行う薬(プラリア)が、日本でも平成25年3月より製造承認され、当院では平成25年9月より使用を開始しております。
    投与3年までに新しい背骨の圧迫骨折を68%、股関節の付け根の骨折(大腿骨近位部)を40%、特に手首の骨折(橈骨遠位端)にも40%骨折リスクを減少させるという良好な骨折抑制効果のエビデンスがあります。(H25記)
  • 平成22年末より骨粗鬆症治療にPTH(副甲状腺ホルモン)製剤(フォルティオ)が日本でも発売され当院でも使用可能となっております.
    この薬は骨粗鬆症の程度が重症で骨折の危機がすぐそこに迫っている方や、これまでの骨粗鬆症治療で効果不十分な方、骨折を起こしてしまった骨粗鬆症の患者様に主にお勧めしております.
    今までの骨粗鬆症治療薬は骨吸収抑制作用が主たるものでしたが,これは強力な骨形成(骨を作る)作用があり,投与1年半で背骨の骨折を65%,背骨以外の骨折を53%抑制する効果があるといわれております.
    飲み薬ではなく注射剤で1日1回皮下に打つ必要があり,2年間継続します.糖尿病治療薬のインスリンの様に基本的には自己注射を行っていただきます.もちろん充分に指導を行い自己注射へ導かせていただきますのでご安心ください.
    自己注射を希望されない患者様には、週1回皮下注射製剤(テリボン)も導入しております。
    こちらは週1回病院で注射を行い、1年6ヶ月継続いたします。(H24記)
  • 近年関節リウマチに対する治療効果の高い注射剤(生物学的製剤)が発売され当院でも導入後関節破壊が抑制され、痛みも治まる患者様を目の当たりにしてその有効性を実感しております。副作用や高い費用等の問題もありますが、関節の破壊が進む前にこそ積極的に使用するのがその後の生活の質を高く保てる為、適応のある患者様に積極的に使用をお勧めしております。(H23記)

医師紹介

医師名 専門/資格/出身等 所属学会
清水端 松幸
(非常勤)
   
安藤 英樹
(非常勤)
   
西本 聡
(非常勤)
   

 


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