人の耳に聞こえない音波を利用して体の中を見る検査です。音の波を利用しているので体に害はなく、安心して検査を受けることが出来ます。体にゼリーを塗って、直接機械をあてて検査を進めます。モニターにリアルタイムに映し出される画像を見ながら検査を進めていき、状況に応じた呼吸停止、体位変換をしていただきます。
検査対象となる部位は腹部、乳腺、甲状腺、頸部・体表等です。基本的に予約検査となっています。食事制限は腹部の場合のみで、検査前一食を絶飲食としています。検査時間は約15分で、検査終了後ゼリーを拭くタオルは準備してあります。
当院の装置はCanonメディカル社製Aplioi600 とAplio500の2台です。高機能で診断能も高く、幅広い領域に対応できる装置です。
超音波造影剤を使用した腫瘍性病変についての鑑別診断、肝癌治療効果判定、手術前の肝臓転移病変の検索などの造影検査を行っています。午後からの予約検査となります。
当院では平成30年(2018年)2月に新しい超音波装置Aplio i600を導入しました。画質が向上し、新たな技術も加わりました。また従来の装置であるAplio500も最新バージョンにアップグレードされて、新機種と同等の機能に対応しています。
平成30年2月より、肝臓の硬さが計測できる肝エラスト検査に対応しました。これは、肝臓の線維化(慢性肝炎肝硬変によっておこる変化)を測定することが可能となり、従来の断層像では得られなかった肝臓の慢性障害の定量的な評価が可能となります。
図:肝エラスト画像
従来のドプラ検査では描出が困難であった微細な血管が描出可能なSMIと呼ばれる高性能なドプラ機能を有しています。腫瘍内部の血管の描出に優れています。
図:高性能ドプラ(SMI)
CT,MRI等、他の画像と超音波画像をリアルタイムで同期させて表示する技術で、CTやMRIで表示された画像と、超音波検査で表示されている画像と一致しているかを確認するなど、検査そして治療の精度を向上することができます。
図:CTやMRIとのFusion画像
組織の硬さをリアルタイムで画像化する技術で、良性疾患に比べてがん細胞がより硬いことを利用して、組織を色分けで表示させます。この技術を利用することで、診断の精度向上に役立てています。
図:乳がんのストレインエラストグラフィ画像
Q1:食事制限は?
A:腹部検査の場合だけとなります。午前中の予約の場合は、検査当日の朝は食べたり飲んだりしないでください。午後予約の場合は検査当日の昼を食べたり飲んだりしないでください。
Q2:なぜ食事制限が必要ですか?
A:食事をすることで、胆嚢が縮んでしまい、描出不良となってしまうのです。また胃や十二指腸などの腸管が動くことで、腹部臓器の描出に支障を来すためです。
Q3:腹部検査ではどんな服装が良いですか?
A:お腹を出していただくため、ワンピースなどの上下がつながった服は検査に向きません。また、ブラジャーを外す必要はありませんが、ボディースーツは検査に向きません。
Q4:痛みや苦しみはありますか?
A: 基本的に痛みや苦しみはありませんが、呼吸を止めて検査しますし、より明瞭に描出するために強めに押さえたりすることがあります。痛みを伴ったり、呼吸が苦しい場合は遠慮されずお申し出ください。
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