部門について 中央放射線部

骨密度検査

 

1.密度検査とは

骨は20代から30代にかけてピークとなりますが、年齢とともに減少し、80歳くらいになると、 若い時に比べて男性で約70%、女性は約60%の骨密度となってしまうと言われています。特に女性は閉経を境として急激に骨密度の減少がみられます。20~30%骨密度が減少した結果として骨折しやすくなった状態が骨粗鬆症と呼ばれます。骨粗鬆症は、骨密度検査にてチェックできます。測定結果は骨密度値の他、若い人の骨密度を100%とした時あなたの数値がどの位の割合なのかと、あなたと同年齢の標準的な骨密度を100%として、どのくらいの割合かという形で表します。

当院使用機器
骨密度測定装置:GE社製 PRODIGY

 



2.検査内容

腰の骨(腰椎)や股の骨(大腿骨頚部)の骨密度を他の方法よりも正確に測ることができるDEXA(デクサ)法(微量なエックス線で詳しく計測する方法)にて計測します。
検査時間は5分程で、寝ていただくだけです。もちろん痛みなどもありません。

 

 

検査方法
  1. 8番撮影室に入室後、検査着に着替えて頂きます。
  2. 右写真のように検査台の上に上向きで寝て頂きます。
  3. 最初に腰椎、続いて股関節(右)の検査をします。
  4. 検査時間は約5分です。お疲れ様でした。

 

3.検査を受ける上での注意点
  1. 検査時間は、腰椎で約30秒、股関節で20秒かかります。その間に動いてしまうと測定できませんので、検査中は動かないようお願いします。
  2. 測定部位に金属類、ボタン、エレキバン、湿布などあると、正しい測定ができないので外してください。
  3. 手術などで測定部位に金属等が入っている場合も正しい測定が出来ません。担当医または、担当技師に相談してください。
  4. 胃や腸のバリウム検査や、CT等で造影剤を使った検査を行った後も正しい測定が出来ません。担当医または担当技師に相談してください。

 

 
4.Q & A

Q1:骨密度の検査には他に超音波で行う検査がありますが、このデクサ法との違いはなんですか?
A1:超音波で行う骨密度検査は、足のかかとやすねに超音波を当てて測定します。
簡便で被曝がないのが利点です。デクサ法は放射線被曝が微量ながらもあることが欠点ですが、腰椎圧迫骨折と股関節頸部骨折の原因となる骨粗鬆症に対して、その部位を直接測定できる点が優れています。また他の検査法と比べて正確に初期の病変まで見つけることが可能です。

Q2:前日に造影剤を使ったCT検査をうけましたが骨密度検査に影響はないですか?
A2:CTで用いる造影剤は静脈注射で人体内に入り、腎臓でこし出されて尿管を通り膀胱で貯められ、尿として排出されます。殆どが1日あれば完全に排出されますが、個人差等により完全に排出されていない場合があります。その場合、腰椎骨密度の検査で造影されて白く写った尿管と腰椎が重なる場合があり正確な値とならない事があります。担当の医師または担当技師に相談してください。

Q3:胃バリウム検査を3日前に受けましたが大丈夫ですか?
A3:口から入ったバリウムが胃を通り小腸、大腸を通って身体の外に完全に排出されるのは個人差が大きく、1週間以上腸内に留まっている場合があります。骨密度検査1週間前までにバリウム検査を受けた場合には腸内のバリウムと腰椎が重なる場合があり検査結果が正確な値とならない場合があります。担当の医師、又は担当技師に相談してください。

 

 
お問い合わせ
総合病院
電話:0572-55-2111
 

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